こんにちは。ゴーン氏中継がテレ東だったのに興奮してやまないハナヤマです。
お正月に実家に帰った際、こんな事件がありました。
八百屋に行く前、私に「何か食べたいものあったら買ってくるよ?」と聞いてくれた父。
お父さん、わざわざ聞いてくれるなんて、関係随分良くなったなー。うれしいな。
私はすっぱい物が食べたいので、「(リンゴの)紅玉売ってたら、買ってきて」と注文しました。
父は「紅玉ってリンゴでしょ。リンゴうちにあるじゃん(買う必要ないよね)」
……
はい、終了――!!
しまった。お父さんが気に入らないマイナーなフルーツ頼んだ私が悪いのよね(父が好きな食べ物以外はスルーされる仕組み)。自分で買ってくるよ。やっぱり自分の欲しいものはストレートに言わないほうがいいな。お父さんの気に入るフルーツを選んであげればよかったなあ……。
と、数年前の私ならば、思っていたでしょう。
でも、今の私は違う。生まれ変わったのだ。
ここで引き下がらないのが、毒親と戦う女・テツコハナヤマ。
猛然と抗議しました。
「お父さんにとっては同じリンゴかもしれないけれど、私にとっては特別なの!私は今、リンゴの中でも紅玉が食べたいの。私にとってはツガルとかフジとか王林とか他のリンゴと同じじゃないの。じゃあ、なぜ『食べたいものある?』って聞いたの?買ってくれないなら、聞く必要ないじゃん。味覚は人によって違うんだよ!!私の食べたいものと、お父さんの食べたいものは、違うんだよー!!うんたらかんたら」
父に滔々とお説教すること10分。父は「……?だって自分は紅玉食べたくないのに?なぜ買ってくるの?」とまだ腑に落ちていないようでした(アスペ気味なので)。でも、自分が娘にまずいことを言ったことは認識した模様。
え、そんなことで目くじら立てるの? と思われるかもしれません。
でも、この紅玉事件は氷山の一角。我が家では何百回、いや何千何万回と子供に対して繰り返し行われている常套手段。
人の顔色を伺う忖度マシーンを作り上げる、毒親の魔の手「好きなものを選んでいいよ」詐欺!!
■「好きなもの選んでいいよ」詐欺
複数の選択肢がある時、「あなたの好きなものを選んでいいよ」と言いながら、「必要ない」「気に入らない」「もっといいものがある」などと言って相手をだまし、好きなものを選ばせず、自分の好みのものを押し付ける手口。親が子供に繰り返し行うと、子供は親に忖度(そんたく)して、やがて欲しいものを言わなくなり、親の好みのものを、さも自分の意思であるかのように選ぶようになる。子供が自分の好きなものが分からなくなってしまうことも。パートナー間で行われる場合もある。
【ハナヤマ被害の具体例】
★マラソン大会で上位入賞したら好きなゲームソフトを買っていいと言われたので、毎日走り込んで入賞し、「ストリートファイター2」をお願いしたら、オトンが「戦うゲームは教育によくない」と「スーパーマリオ」を買ってきた。
★好きな高校に行っていいと言われたので、家から近い高校を選んで進学しようとしたら、「理系大学への進学率が低い」との理由で学費を払うのを拒否された。私は文系です。
★蕎麦屋で好きなものを頼んでいいと言われたので、シンプルにして最も美味しい「かけそば」を選んだら、「貧乏人に見えるからけしからん」とてんぷらそばを勝手に注文された。
ハナヤマ実家では、日常生活の細々とした食品から、進路、習い事まで、「好きなもの選んでいいよ詐欺」が横行していました。
こんな調子ですから、自分の欲しいものは手に入りません。やりたいこともできません。
私は大人になるまで、本当にやりたいと思ったことを、やったことはありませんでした。
飲み物やジュース一本選ぶにも親の顔色をうかがい、OKをもらえそうなものを選んでいました。
それなのに両親は「子供に好きなものを選ばせてあげる自由で寛大な親」だと勘違いしていました。
小さい頃から私は「好きなことをやらせてもらえるあなたは幸せ者」といつも言い聞かされて育ちました
親の意向に反して「やっぱり自分は別のものが欲しい」というと、「わがまま」「お金を払う親にたてつく気か」「我慢が足りない」と言われてしまうのです。
小さい頃ほど自分がやりたいことができない違和感がありましたが、何度かお金の制裁や暴力を受けると、次第に抵抗する気が失せて、違和感すら感じなくなりました。高校生以降はやりたいことなんて何もない、空虚な日々が続きました。
何がやりたいのか、嫌いなものと好きなものも区別がつかない。好きな人と嫌いな人の区別もつかず、モラハラな人を好きになってしまう。
完全に人生迷子になってしまいました。
20歳の頃「大人になるって、何もやりたいことがなくて、こんな虚しいんだ」と思った記憶があります。
それでも、何とか親に忖度して、自由に好きなことをやっているふりを続けていましたが、アラサーの頃に身体を壊して入院し、もう自分で自分がだませないことに気づきました。
そこから自分で自分を立て直すのは、本当に大変でしたが、
今ではやりたいことだらけ、好きなことばかりの人生を送っています。
★★★
毒親との戦いって、派手にドーンと対決1回やるのもありだけど、
私のように日々の積み重ねでおかしな所を訴えていく方法もあると思います。
ただ、親のタイプにもよると思うので、無駄な消耗戦になると思ったら、静かに距離を置いたほうがいいです。
私の親はネチネチ責めると少しずつ効くタイプなので、紅玉事件のように現行犯で捕まえて、コツコツ説教しています。
今回ネチネチ責めたら、後から「紅玉は売っていなかったよ」と報告してくれました。
こういった抗議は50回目くらいですが、私が「自分とは別のものが欲しい」と思っているということが段々分かってきたみたいです。(父は子供は自分と同じものが欲しいと思い込んでいます)
★★★
とにかく、今回言いたいことは、
「好きなもの選んでいいよ」詐欺は、
とんでもない破壊力を持ち、人を狂わす大変危険な詐欺行為だということです。
たかが紅玉と思わないでください。これが日常で繰り返されると、選択権が奪われ続け、やがて自分の欲しい物が分からなくなります。頭がおかしくなります。
恐ろしいことに、詐欺師はあなたのすぐ隣にいるのです。
善人の皮をかぶって、さも「好きなものを選ばせてあげている」ように見せかけて、自分の好きな方向に誘導している偽善者たち。しかも多くは無自覚にやっています。
アダルトチルドレン、毒親育ちの皆さん、「好きなもの選んでいいよ」詐欺に引っかかっていませんか?
そんな時は、東京湾岸警察署生活安全課特殊詐欺係(嘘です!!)ハナヤマに相談してください。
皆さん、自分の好きなものを妥協しないでください。
あなたの好きなものと、他人の好きなものは違うのです。例え親であっても。
そこを混同するということは、人生の主導権を他人に明け渡すということです。
波動拳も昇竜拳も打てない、スーパーマリオで満足しないでください。
つゆに油の浮いた天ぷらそばは嫌だ!てんぷらは別付けがいいんだ、かけそばの方が美味しいんだ、と心の底から叫んでください。
「好きなもの選んでいいよ」詐欺に出会ったら、まずは「これは詐欺だ!」と自覚して下さい。
だって、好きなもの選んでいいって言って、選べないなんて、詐欺以外の何物でもないじゃん。人をだましてんじゃん。
「好きなもの選んでいいよ」と言った相手の言動を正面から「それはおかしい」と反論して下さい。
「好きなものを選んでいいと言われたのに、私は選んでいない」と切実に訴えて下さい。
もし相手に伝わらなくても、好きなものが選べない残念な気持ち、怒り、失望、違和感を大切に心にとどめてください。それがあなたの本心です。その気持ちがあなたが自分を生きる原動力となり、後に自分を取り戻す足掛かりとなります。
生存戦力上、その気持ちに蓋をする方も多いと思いますが、蓋をしたことは忘れないでいて欲しい。蓋をして生きるあなたは、本当のあなたではないから。
長年蓋をし続けて、好きなものが分からなくなってしまった。蓋があったかどうかも分からなくなったら、ハナヤマの所に来てください。
一緒に自分の好きなもの思い出そう! 自分の人生取り戻そうぜ!
「好きなもの選んでいいよ」詐欺警戒パトロール中、
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