こんにちは。テツコハナヤマです。
テレビ朝日の「激レアさんを連れてきた」という番組が好きです。
滅多にない経験をした一般人を取り上げる番組で、
これまでも「突然パリコレデビューした人」などユニークな方が登場しましたが、
先週の放送で「小5から40年片思いし続けている人」が登場しました!
https://post.tv-asahi.co.jp/post-118829/
小学校の時以来、一人の男性をずっと片思いしていて、40年以上彼が忘れられないという女性。
着物を颯爽と着こなし、目鼻立ちくっきりした方で、意見をハキハキと言って、仕事もできそうで(仕事では呉服店を一店任されたとか)
一目ですぐ分かる、膨大な愛のエネルギーを持つ「自立系武闘派女子!!」。
ナカーマ、ハケーン!!\(^o^)/
彼女はアタックして一度は交際に持ち込んだものの、彼が転勤して別れてしまい、彼は別の女性と結婚。それでも「略奪しない」をモットーに、彼を一途に思い続けてきたそうです。
他の男性ともお付き合いしたのですが、キスの直前にリバース!してしまったそう。うう…彼以外に身体が受け付けないなんて、何とも壮絶!
そうして出会いから30年たつと、「もはや彼をあきらめることを、あきらめる」という心境に。
彼を思い続けることが「ライフワーク」、自分の中で「神」とも等しい存在となっているなど、突き抜けた境地に至っておられました。
任された呉服店の名前に彼の名前を付ける、など重ーいエピソードには事欠きません。出演者は面白がりながらも、若干引いている雰囲気の時も・・・・・・(汗)
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恋に命をかけた経験のある武闘派女子は、彼女にブンブンうなずいて共感するでしょう。
一方で「執着の激しい珍しい人だなあ」「とっとと忘れればいいのに」とびっくりした方もいるのではないでしょうか。
ただ、好きな人を思い続けて「何十年」というお話、カウンセラーからすると、珍しくはないのです。
特に「自分は違う」と思っている人、要注意!
心の奥底で、気づかぬうちに、ずーっと片思いをしている方、よくお見かけします。
男性女性問わず、恋愛が上手くいかない、結婚しない理由を掘り下げていったら、何十年も前の初恋相手や初めての恋人、何代か前の元彼への執着が出てくることがあります。
そして、最もよくあるのが、
家族の誰かを、パートナーのように、一途に思い続けている!という話。
オカンとか母ちゃんとか母上とか、オトンとか、兄弟、姉妹とか・・・
ハナヤマはそういう方をお見かけすると、「あなたの隣(パートナー)の席は空いていますか?」とお聞きしますが、初めは皆さん「???」となります。
一番好きなのは「お母さん」「お父さん」なんだから、他の相手には興味ないし、上手くいかないよねえ、と師匠の受け売りで説明してみるのですが、
家族、特に身近な親がまさかパートナーの代わりになっているなんて、なかなかピンと来ません。理解するのには、時間がかかります。
私もそうでした。私のパートナーは長年、母でした。
私は自分の隣の席が空いていない(パートナーがすでにいる状態)と気づき、母との関係を弱めていって、やっと実家を離れ、結婚できました。
母を手放して父に返し、新たなパートナーを手に入れるイメージワーク。
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激レアさんでは、最後に片思いをされた男性から、思い続けた女性へのメッセージがありました。
「幸せになってほしい」「自分の道で頑張ってもらいたい」
彼女は泣いていました。
本当にすごいよ。ここまで、一人の人を追いかけ続ける人生。その膨大なエネルギーと情愛。すごいなあ、と心の底から尊敬します。
彼女はこれからも、彼を思い続けて生きるのでしょうか? それとも手放すのでしょうか?
根本裕幸師匠の新刊『「もう傷つきたくない」あなたが執着を手放して「幸せ」になる本」』に気になる記述がありました。
心理学では、こだわりと執着を区別する。
こだわり:喜び。夢や希望がありポジティブ。いくら失敗しても充実感がある。
執着:苦しみ。選択肢が奪われ、幸せが後回しになり、あなたを傷つける。
彼女は番組の最後、彼を思い続けた40年間を最後に振り返って、「生まれ変わったら、こんな人生は嫌」と話していました。
今生は満足しているということでしょうか。でも、この発言、私はどこか苦しそうな印象を受けました。そして、彼女が彼以外の人を受け付けなかったのは、選択肢を自ら無くしてしまったということ。(いくつも選択肢がある中で、彼を積極的に選んできたなら、いいのですが)これは「執着」ではないか……?
ただ、40年思い続けた彼は神にも等しい存在。彼を思うことが、彼女の喜びであり、人生に充実感を持って生きられるならば、「こだわり」です。このまま信仰のように、神たる彼を慕い続け、パワーをもらって生きる道もあるのかもしれません……。それが、苦しみではなく、喜びであれば。
色々と考えてしまいましたが、彼への思いが、「こだわり」なのか、「執着」なのか。それは、彼女のみが、知ること。
いずれにせよ、彼女には幸せになってほしい。心からそう思いました。
ちなみに本には、執着を手放すために、一人で取り組める方法が掲載されています。
忘れられぬ恋や人に苦しんでいる方、ぜひ読んでみてくださいね。
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