ココロノマルシェに届いたお悩み相談に回答しました。
あきらめるな! 全力で立ち向かえ!(要約)
【42歳女性です。既婚者に騙されて中絶しました(ななさん)】
1年前婚活アプリサイトで出会った人と、相手からのアプローチで交際することとなり、半年間ほど付き合いました。
こちらは年齢のこともあり、早い段階での子供も結婚も希望していることも伝えた上でのお付き合いでした。
それまでもお付き合いしてきた人はずっといましたが、結婚を決断するまでの勇気がでず、この年齢まで未婚でした。
そんな中で、何でも話し相談でき、私の今までの人生すべてを肯定してくれ、心から安心感と充足感を与えてくれる人と出会い、この人となら結婚して子供が欲しいと心から思えていました。相手も慎重な私を変えるほど、私への気持ちや思いを熱心に伝え行動する人でした。
半年ほど経った時に妊娠が判明し、戸惑いながらも喜んで伝えたところ、堕胎して欲しいと言われそのまま音信不通、携帯も解約され行方がわからなくなりました。
介護のため両親と同居していると伝えられていたため自宅もわからず、音信不通の3週間、絶望とショックでなにも食べれず眠れませんでした。
その後、公衆電話から堕胎したかの確認の電話があり、そこで初めて配偶者も子供もいることを知らされました。
その後の対応も会話も、自己保身のためだけの酷いもので、今でも心に深く傷が刻まれています。
堕胎手術の後、再度連絡手段を断たれた私は、怒りと絶望とで日常生活を送ることもままならない状況でした。
半年たった今、守りきれなかった命をどうしても迎えにいきたい一心で、なんとか卵子凍結を行い、力を振り絞って弁護士に依頼し身元を追い慰謝料請求をしているところです。
ただ、どうしても人を信じる心、人の好意を受け取るということ、信頼し合い家族を築くということがこの先すぐにできるとは到底思えず、毎日苦しんでいます。何年も経てばきっと回復するだろうことはわかっていますが、42という年齢で子供を授かるチャンスはもうほとんどありません。心では嫌でも無理矢理にでも外に出て、信じ合える人と出会い、家族を築くという今の私には不可能にも思えることをこの1-2年でしない限り、子供のいない人生を受け入れるしかないということです。
ここでそれを受け入れてしまうと、相手を一生死ぬまで憎むと思います。そんな人生にしたくないために、卵子凍結や慰謝料請求をしたのですが、婚活をすること自体が苦しくてたまりません。どうすれば限られた時間で、人を憎む心を手放し、感情を取り戻し、人を信じて、受け入れれるようになるでしょうか。
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ななさん、こんにちは。
この相談文を読んで、あなたに言葉を届けたいと思い、初めてマルシェに回答しました。
筆舌に尽くしがたいご経験、本当に辛かったと思います。
そして、壮絶な経験の中、力を振り絞って、よくぞ生きていて下さいました。
私のはらわたは煮えくり返っております。ブチ切れております。
音信不通になったその男性に対して。
子供を授かる年齢は限られているというのに、いったい何てことをしてくれたのだ!
必殺仕事人となって”天誅”を加えたいくらいです。冗談ではなく。
カウンセラーとしては、「まずは休んで。自分に時間がかかることを許してあげて」
と言いたい所ですが、
おそらく、今のななさんには中途半端な言葉はいらないと思うのです。
だから、あえてスパルタで回答します。
5年後、10年後のあなたが後悔しないように、
ここから人生を逆転する方法を50通り、いや100通り考えましょう。
信じ合える人と出会い、家族を築く手段を
守り切れなかった命、赤ちゃんを迎えにいくための手段を
世界中から片っ端から探しましょう。
>どうすれば限られた時間で、人を憎む心を手放し、感情を取り戻し、人を信じて、受け入れれるようになるでしょうか。
とにかく、まずは怒りを解放する方法を探しましょう!
その男性を見つけ出して、言葉で怒りをぶつけるのがてっとり早いと思います。
ただ、言葉だけではすまないほど、怒りが解放されてしまうかもしれません。
そうなると、ななさんご自身の今後の人生にとって、よくありません。
ですから、ここはカウンセラーに手伝って怒りを解放していくのが良いと思います。
「向き合うワーク」というものがあります。
イメージの中でその男性に対して、言いたいことや怒りをぶつけるのです。
イメージと侮らないで下さい。これはリアルでやるのと同じような心への効果があります。
また、実際に会って話す際の予行練習にもなります。
自分で怒りを解放するやり方としては、
新聞紙をまるめて叩きながら、
恨みの言葉を吐き出すのも有効だと個人的に思います。
あるいはお恨み帳に呪いの言葉を書き連ねて、火をつけて燃やすとか。
とにかく、いろいろなカウンセラーのブログを読むなどして、自分に合った怒りを吐き出す方法を片っ端から試してみましょう。
そうして怒りを解放しながらも、自分をケアすることを忘れないで。
お風呂や温泉につかりながら、毎日自分を抱きしめてあげてください。
ぬくもりを伝えてあげてください。
さすりながら、丁寧に丁寧に、自分に言葉をかけてあげてください。
※私も婚活中にやっていました。
炭酸泉で意識と無意識の狭間へ。6歳の泣いている自分と対峙する。
>ただ、どうしても人を信じる心、人の好意を受け取るということ、信頼し合い家族を築くということがこの先すぐにできるとは到底思えず、毎日苦しんでいます。
ななさんは、これだけの目に遭っても、あきらめていないじゃないですか。
「信じ合える人と出会い、家族を築く」ということを。「子供を授かる」ということを。
だから、どんなに苦しくても続けているんでしょ。婚活を。
これは本当に本当にすごいことです。オリンピック選手並みの底力です。
だから、まずは信じてあげてください。人は信じられなくても、自分自身の力強さを。
無様で泥臭いかもしれないけれど、あきらめずに奔走し続ける自分自身を。
これだけの目に遭っても、望みを捨てずに進み続ける自分自身を。
そして、これだけの目に遭ったななさんには、
人の痛みや悲しみが分かるんです。苦しみが分かるんです。絶望が分かるんです。
そんな人こそ、人を癒す温かい家庭が築ける。
私はそう確信しています。
絶望を乗り越えた先には、同じような痛みを癒してきた人と、引き合うようになります。
出会う人の精神的なレベルが格段に変わってきます。
私がそうでした。
この先、素晴らしい出会いが待っています。一生涯大事にしてくれる人と巡り合います。
あなたにふさわしい男性はこの世界に確実に存在します。
だから、とにかく自分を信じて、
結婚と子供を授かることに、とことんコミットし続けましょう。
あらゆる人に頼りましょう。
家族知人友人同僚カウンセラー、片っ端から助けを乞いましょう。出会いを求めましょう。
今は食事に行きづらいご時世ですから、電話やオンラインで話を聞いてもらいましょう。
根本さんのお弟子さんに片っ端からあたるのもいいかもしれない。
駆け出しとはいえ、とにかく優秀な方ばかりです。さまざまな知見、武器をさずけてくれるでしょう。
>婚活をすること自体が苦しくてたまりません。
時間がないのは百も承知ですが、私はいったん婚活を休むことをお勧めします。
最低でも1カ月、できたら数カ月は休んだ方がいいと思います。
このまま怒りを抱えたまま、出会いを探し求めても、
お相手に怒りが潜在的に伝わって、余計敬遠されてしまいます。
いくら平然を装っても、男性不信の女性を、男性は直感的に察知します。
まずは休んで、怒りを解放して、いったん心を落ち着けてから、
再開した方が上手くいく確率が高まるでしょう。
これは本気で子供を望むならば、長期的に見て、時間を大切にすることにつながります。
再開後はアプリではなく、結婚相談所に登録しましょう。
IBJなど複数の端末が使える相談所がいいと思います。
結婚や子供を持つことへの覚悟が決まった男性が大勢登録しています。
既婚男性につかまる心配もありません。
できることを、まずはとことんやりましょう。
とことんやったその先に、
新たな道やライフワークが見つかるかもしれません。
それが見えてくるまでは、全力であらゆる手段を試しましょう。
最後に大河ドラマ『真田丸』の真田幸村の言葉を贈ります。
私が大好きな言葉です。
「望みを捨てなかった者にのみ、道は開ける」