炭酸泉で意識と無意識の狭間へ。6歳の泣いている自分と対峙する。

今はやりの炭酸泉。炭酸(二酸化炭素)が溶け込んだお風呂。

38度くらいのぬるま湯が多く、ボーっとしながら、長湯することができる。

昨日いつもの銭湯が休みで、別の銭湯に行ったら、そこに炭酸泉が!早速、入浴。

自分だけかもしれないが、炭酸泉に入ってリラックスしているだけで、意識と無意識の狭間に短時間で行ける。(かつて、元カレを手放すことに成功し、味をしめたのである。)昨日も入って5分くらいで、意識の底に沈んでいく感覚を覚えた。

そこには6歳くらいの女の子がむせび泣いていた。鼻を垂らして、うわーん!びえーん!

ああ……これは、ここ数日暴れまわっているものの正体だ。小さいころの寂しくて落ち着かない自分の姿。怒りと悲しみの源。

心の奥底がヒリヒリと傷む。抱っこしてあげて、思う存分泣かせてあげた。泣きつかれると、寝てしまった。すやすやと寝ている彼女を見て涙があふれた。

私はこれくらいの年には、もう親に甘えることができなかった。逆に不安定な親たちを精神的に支える側に回っていた。だから、感情とはコントロールするものだと長年思っていた。

涙をお湯でバチャバチャとごまかし、フッと意識の表面に上がってくる。抱いているのは、自分の身体だった。

自分で自分を抱きしめる。自分って温かいな、優しいな、繊細だなと思って、そっと抱きしめる。宝石を愛しむかのように。

(※あ、これ決して、不埒なこと公共浴場でしてるという意味じゃないっす!誤解なきよう…)

昔はそんな寂しいことしたくないと思っていた。けれど、最近はこんなに尊い行為はないと思うようになった。

自分自分を抱きしめる。受け入れる。受け止める。これさえできれば、何があっても、生きていける。私は大丈夫。

そんなことを考えながら、帰宅。
風呂上がりに20分ほど歩いたが、家に帰って身体が火照っていた。床についてからは、ここ数年経験していないような深い深い眠りに付けた。翌朝は身体中がスッキリしていた。

これで500円くらい。マッサージもカウンセリングもいらない、脅威の自分癒し。炭酸泉、本当に恐るべし!

行った銭湯。鶯谷駅徒歩3分「萩の湯」http://haginoyu.jp/

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テツコハナヤマ
毒親育ちが、ロックマンしか愛せず音信不通に苦しむ日々を卒業し、誠実な癒し系の旦那様と結婚。コロナ禍で出産し、産後クライシスに荒ぶりながらも「毒親育ちが居場所を見つけて、ライフワークと家族と生きる」日々を発信中。根本裕幸氏のお弟子さん1期。 詳しいプロフィールはこちら。