前回までの続き。
①男性にいつもポイ捨てにされる無限ループに気づく
自分がずっと生きづらかったのは、アダルトチルドレンのせいかもしれない。
そう思った私は生まれて初めてカウンセリングに行ってみることにしました。
正直、カウンセリングを利用するということは、自分の中で大きな決断でした。
今となっては大きな偏見なのですが、当時の私はカウンセリングを使うのは心の弱い人、病んでいる人が利用するイメージがあったからです。
もちろん、今ではカウンセリングはマッサージや美容院、歯医者さんのように気軽に使える場になってほしいと感じています。
でも、もう格好つけられないほど、自分の中では追い詰められていました。
アダルトチルドレンの本を借りてきましたが、ワークや作業をひとりで中々進めることができませんでした。
今思うと心の蓋がコチコチ、固すぎたのかなあと思います。
長年、蓋をしてきた自分の心と向き合うために、プロの介入が必要だと感じました。
というよりも、もう誰でもいいから助けてほしいというのが本音でした。
☆☆☆☆☆
そうして、私はインターネットで検索したカウンセラーさんの元を訪れました。
一見ふんわりした感じ、でも芯はしっかりと強い印象のベテランカウンセラーさんでした
彼女に一通り悩みを聞いてもらった後、私は初めてインナーチャイルドワークを体験しました。
インナーチャイルドについての説明はほとんどなく、「目を瞑って、子供のころの自分のイメージを直感的に思い出してみて」という進め方だったように記憶しています。
私はインナーチャイルドについては、まったく知識がありませんでした。
「何だか訳が分からないなあ」と思いながらも、目をつむって一生懸命イメージした記憶があります。
そうして見えたのは、走り抜けていく小学校3年生くらいの私。
わずか1、2秒ぐらい、刹那、一瞬のイメージでした。
私の親は体育会系でスポーツ好き。小さいころから家の周りの走らされるのが日課でした。
カウンセラーさんに走っている少女の姿を伝えると、「その子に話しかけてみて下さい」と言われました。
しかし、その子は猛スピードで走っていますので、話しかけることはできなかったのです。
「何だか一生懸命に走っていて、忙しそうです。話すことはできません」
そうカウンセラーさんに伝えました。
カウンセラーさんは「今日のところは、これで大丈夫です」とのこと。
「時々その子を思い出して、話かけてみて下さい。仲良くなると話せるようになりますよ」と言いました。
…………( ゚д゚)ポカーン
はあ……???
私の頭の中は疑問符でいっぱいでした。
小さい頃の自分と仲良くなるって、どういうこと?
ただの子供の頃の思い出にすぎないじゃん。
自分自身と仲良くなるって、意味が分からなくない?
これが一体、何の役に立つの?
たけど、心の奥深くにつながる入り口に、やっとたどり着いたような感覚もありました。
訳が分からないけれど、とにかくやってみよう。
かくして、私は走っている小学校3年生の女の子に繰り返し話かけてみることにしたのです。
それから、気が向いた時に、その女の子について、ふと考えるようになりました。
それが、私自身が劇的に変わり始めるきっかけとなりました。
続く