先日、久しぶりに昔の仕事の先輩に会う機会があった。
尊敬する上司であり先輩であり、仕事のこと、さらにはプライベートのことなども色々と相談していた人である。
メンターともいえる存在であった。
会社員時代から、かれこれ10年以上の付き合いになるだろうか。
ある分野で、私はその人から大いに薫陶を受けた。
その人から学んだ技術や精神は、今も私の血肉となって、生かされている。
情けない数々の失敗も救ってもらった。お酒もたくさん奢ってもらった!
感謝してもしきれない、大切な恩人だ。
しかし、ここ1、2年で話がかみ合わなくなっているのも感じていた。
特に心理学を勉強するようになり、フリーランスになってから、その傾向が強くなった。
先見の明がある人だと思っていたが、特にポストコロナの話となると、完全に話がかみ合わない。
聞くと、今いる組織はリモートワークなどほとんどやっていないらしい。
現状にしがみつくばかりで、未来の話が出てこないのだ。
ブログやSNSなどについても、否定的な意見ばかり。
話し終わった後は、ちょっと疲れてしまった。
今の私のメンターはいったい誰だろう……?
悩んだ時、道に迷った時、この人の考えが聞きたいと思う人は…?
真っ先に思い浮かんだのは、心理学の師匠・根本裕幸氏であった。
私が師匠から学んだことは、カウンセリングや心理学にとどまらない。
時代を先読みする力、変化にチャレンジしていく姿勢、ビジネスの構築力、ホスピタリティー……。
大きな枠組みの中で、仕事観、人生観まで学ばせてもらっていると思っている。
振返ればブログの一読者のころから、
「根本先生なら、なんて答えるだろうか?(どうせ、好きにしろって言うだろうけど)」
とよく考えていたものだ。
今も毎日更新されたブログを読みながら、自分を内観する癖がついている。
そうか、私のメンターは、随分前に変っていたのだ!
メンターとは、憧れの人でもあり、自分の目標でもある。
メンターからの卒業は少し寂しい思いもするが、
人生の節目節目で、目標とする人が変わっていくのは、自然な新陳代謝である。
そうして、今はとことん根本イズムを追求しよう。
師匠への尊敬の念と影響力の大きさに気づかされた1日であった。