結婚式の前に書いたメモです。
両親への怒りが止まりません。
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結婚式、4日前に母が実家でキレました。
結婚式数カ月前から、実家では初めて「私ファースト」で扱ってもらいました。
それまで、いくら遅くなっても、お金がなくても、迎えにこなかった両親。
バイトや飲み会で遅くなると、友人の家や満喫、ファミレスで夜を明かしていました。
それが、急に「風邪をひいたら大変」とかなんとか言って、送迎してくれたりしました。
結婚式のペーパーアイテムの作成、プチギフト作成まで、本当に色々と手伝ってくれました
一家の中では常に「カースト最下位」にいた私。
常に「頭が悪い」「バカ」「かわいそう」と見下されて、無視されて、過ごしてきました。
それが、急に両親から優しくされて、気持ち悪くなってしまいました。
両親は悪気はなく、ベストな状態で結婚式を迎えてほしいのだと思います。
ただ、「結婚するから優しくする」なんて、条件付き愛情みたいで変だと思ってしまいました。
じゃあ、独身なら風邪をひいても平気なの? 夜遅く帰っても心配しないの?
そんななこんなで、モヤモヤしていて、「なぜ、こんなに優しくされるのか?意味が分からない」
と親に詰め寄ったのです。
★★★
私は随分以前に「親の介護はしない」と宣言しています。
多少はお金を出すから施設に入ってほしい。肉体的サポートは絶対にしない。
私はずっと虐待されて育ちました。暴力、暴言、二グレクト、突然学費を出さなくなる……
殴られるフラッシュバックを取り除くために、
さまざまな心理療法を試し、お金も労力も使いました。
そんな親を許せていない以上、私が仕返しをして、介護虐待となる危険性があるからです。
私は親のしっぺ返しを受けて、犯罪者になるのはコリゴリです。
そんな経緯があるので、急に結婚式前になって「優しくしてやるから、見放さないでほしい」と親から訴えられている気がしたのです。
★★★
私が詰め寄った時、母は仕事の締め切り前で相当イライラしていた様子。
しつこく詰め寄る私に、突然キレてしまいました。
「こんなに優しくしてやっているのに、その態度はなんだ。もう限界だ」って。
母が「きゃあああ」って、ヒステリックに奇声をあげて叫び出しました。
えっ!? えええ……!
父は知らんふりをして、部屋にこもってしまいます。
私は仕方なく、夜11時過ぎに実家から避難しました。
私の実家の周りはラブホテルくらいしかないので、
タクシーで近くのスーパー銭湯へと避難しました。
やっぱり我が家は「私を大切」にするということに慣れていないんだなあ。
母は自分が一番でないと気が済まないし、父はいつもマイペースで家族を構わない。
結局は親の機嫌を取り続ける役目がずっと私に回ってくるんだなあ。
私の機嫌を誰も取ってくれないんだなあ。
自分で自分の機嫌を取り続けるしかないんだなあ。
(それが健全なオトナなんですけどね)
でも、結婚式前にこれはないよなあ……涙がこみあげてきました。
★★★
深夜の街並みを見ていると、昔の記憶がフラッシュバックしてきました。
小さい頃、両親が喧嘩ばかりしていて家に居場所がなかったので、
何度も深夜に家を飛び出しました。
当時はお金もないので、住民センターのベランダなどによじ登って、寝ていました。
冬場は温かい缶コーヒーを買って、空腹と寒さをしのいでいました。
で、帰ってきたら、「どこをほっつき歩っていたんだ?」ってまた怒られる。
ひたすら負のループ。
そんなことがしょっちゅうあったので、
私は小さいころから道を歩いている時、一夜を明かせる場所を探すのが日課になってしました。
店舗の裏側、公園の死角……
しかも人や警察に見つかって通報されることのないような、隅っこで寝やすい、ベストなポジショニング!(おっ!ここはいいぞ!って、もはや趣味みたいな感じだったね。笑)
今は大人なので、色々と知識があるので、外で寝なくて済むけれど、
昔はいつも避難場所を探していたっけなあ。
いつも居場所がなくて、安心して過ごせる場所がなくて、困っていたよなあ。
心理学を勉強するまで、私は自分が虐待されていると気づきませんでした。
悪いのはいつも自分。親の期待に応えられない自分がいつも一番の悪者。
だって、一見いい家庭だったから。優秀な両親に、のびのびと優秀な子供たち。バリキャリで仕事も子育ても頑張る母、芸術好きの聡明な父親。こんないい家庭に育って、ダメな私は恥ずかしい。
でも、そんなの見栄っ張りの両親の張りボテだったんだよなあ。実際は喧嘩も暴力も絶えなくて、常に気苦労が絶えなくて、常に誰かが誰かのマウントを取って、カーストが出来上がっていって。
そんな中で、よく生き延びてきたよなあ自分。お疲れ様、もう心配しなくていいんだよ。
銭湯の食堂で枝豆をつまみ、ビールを飲みながら、ひたすら自分を褒めたたえました。
旦那さんに連絡すると「お金をあげるから、満喫とかスーパー銭湯とかラブホではなくて、くれぐれもホテルに泊まってね」と言ってくれました。
「明日には合流するから、いいホテルに泊まろうね。心配しなくていいからね。ご実家も結婚式の準備を色々と手伝ってくれたから、きっと疲れているんだろうね。俺が手伝えなくて、申し訳ない。疲れないように、自分を大事にね」
そんな風に優しく声をかけられて、涙ぐんでしまいました。
今、私は独りぼっちじゃない。居場所もある、心配してくれる旦那さんもいる。
炭酸泉と岩盤浴で気分を落ち着けてから、深夜2時すぎに実家に戻りました。
案の定、親は心配していなかったけれど(笑)
うん、私は大丈夫。こんな状況でも優しくされる価値がある。大丈夫。自分は大丈夫。
起きてしまったことは仕方ない。
私は実家の中で、最高に大人。自分で自分の機嫌が取れるのだから。
きっと、いい状態で結婚式を迎えられる!