結婚式騒動のその後②弟から抗議メール、モラハラ被害者と加害者に別れた姉弟

結婚式後、弟と連絡が取れなくなった。

私はことの経緯を説明したかった。

父はパスポートを捨てたのに、暴言をはいて、しかも帰国後も「仕方がなかった」の一点張り。

私は弟に申し訳がなかったし、事の経緯を直接説明したかった。

そこで、会って話したいとメールを送ったところ、3000字にも及ぶ抗議文が弟から送られてきたのだった。

抗議文の内容は以下の通りだった。

・結婚式に行けなかったのは、100%私のパスポートの管理責任なので、親のせいにすべきではない。

・行けないと分かった時点でおとなしくしていれば、ねぎらいの言葉の一つでもかけてやったのに、その後もハワイに度々連絡して、両親の気を引き続けた。結果として結婚式の主役なのに親から注目されなかった。私のせいで結婚式を台無しにされた。

・結婚している俺がうらやましいんだろ?的な文章

私は悲しくて号泣してしまった。ええ~?なんで?そうなるの?

圧倒的な上から目線、私をないがしろにする態度。

数年前からうすうすと気づいていた違和感が決定的になってしまった。彼の言動に触れるにつけて、父と接している時のような、ヒリヒリとして感覚を覚えるようなっていた。そして遂に、弟はモラハラ父とそっくりになってしまっていた。メールはその決定的な証拠となったのだ。。

小さい頃からいつも一緒に遊び、同じテレビを見て、同じ漫画を読んで、同じスポーツをやって……いつも色んな経験を共有してきた。

共働きの両親に変わって、面倒を見ることも多かった。両親が調理器具、はては自転車を投げ合う肉弾戦を繰り広げている時には、彼の手を引いて家から逃げ、親戚の家に避難したこともあった。そんな風に、私は彼を不仲の両親から守ってきたという自負もあった。

それが、それが、どうして弟から上から目線で攻撃されなければいけないのだろうか。

10年前、弟は父の望む職業に偶然ついてた。それから、弟は両親から私の100倍はチヤホヤされ始めた。両親は弟が帰宅する度に、誉めそやし、接待した。弟は祭り上げられて、勘違いしてしまったのだろうか……。

あんな子じゃなかったのに……。

私はショックのあまり、寝込んでしまった。

(続く)

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テツコハナヤマ
毒親育ちが、ロックマンしか愛せず音信不通に苦しむ日々を卒業し、誠実な癒し系の旦那様と結婚。コロナ禍で出産し、産後クライシスに荒ぶりながらも「毒親育ちが居場所を見つけて、ライフワークと家族と生きる」日々を発信中。根本裕幸氏のお弟子さん1期。 詳しいプロフィールはこちら。