朝、公園をジョギングがてら、ふらふら散歩していた。
花の色、空の青、風の声、太陽の光の暑さ……
すべてを鮮明に感じる。今日は五感がやけに敏感だ。
何かが降って来る予感がした。
それは言葉では言い表せないのだけれど、
いつも自分が変わる前に感じる予兆。
公園の湖の前でしばし瞑想したけれど、まだ降ってこない。
帰り道にファミマでアイスコーヒーを買おうと入口まで来たら、そのイメージは突然降ってきた。
「母を父に返すワーク」
私は慌てて、コンビニの隅の裏側で、ジャージ姿のまま、そのワークをやってみた。
きっと、モニターセッションで自分と似た境遇の方と遭遇したからだろう。
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「母を父に返すワーク」
恋愛が上手くいかない、いつも二番手になってしまう、好きな人ができない、という人は、もしかしたら、すでに本命のパートナーがいるからかもしれません。
そう、その本命とは、かなりの確率で「お母さん」の割合が高いです。
(父親や兄弟、姉妹などその他家族などの場合もあります。)
本命のパートナーがいる以上、あなたの心は満たされており、別のパートナーが入る隙間がありません。
お母さんのパートナーの役割を手放しませんか?
ただし、このワークは今まで自分を縛ってきたお母さんへの怒り、恨みつらみを出し切った後にしたほうがいいです。
まだ怒りを出し切っていない方は、穴を掘って叫ぶなり、お恨み帳やブログに書き連ねるなり、カラオケで絶叫するなり、
テツコハナヤマの元へ来ていただいて、涙ぐちょぐちょで空の椅子に向かって叫ばされるなりした後の方がお薦めですよ!
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静かな落ち着いた環境で、
まず目をつむり、深呼吸して下さい。
深い呼吸をしながら、お母さんと一緒にいる自分をイメージしてみて下さい。
あなたは、お母さんと手をつないでいます。
その手は固く結ばれ、なかなか離れません。
「お母さん、私、大切な人を見つけたんだ。そろそろ私、行っていいかな?」
と語りかけて、そっと手を放してみて下さい。
お母さんは、きっと辛く寂しそうな顔を見せます。
「まだ、いいじゃない」「まだ、ここにいなさい」と言うかもしれません。
手をにぎり返してくるかもしれません。
あなたは、お母さんにこれまでの感謝の言葉を語りかけます。
「本当にありがとう」「いつも一緒で私は寂しくなかったよ」などと。
視界の遠く先には、お父さんがポツンと一人で待っています。
あなたはお母さんの背中をポンッと押してあげます。
お母さんは一人でゆっくりとお父さんの元へ歩き出します。
その後ろ姿はどこか心細そうに感じるかもしれません。
それを見送ったあなたは、くるっと振り返って、お母さんとは反対の方向へ歩き出します。
もし、気になったら、途中で振り返ってみても構いません。
お母さんは、お父さんの元にたどり着き、仲良く手をつないでいます。
少しぎこちなく感じるかもしれません。でも、なんだか幸せそうです。
お父さんもお母さんが返ってきて、喜んでいます。
「よかった、これで大丈夫」。ほっと胸をなで降ろして下さい。
そうして、あなたは再びお母さんとは反対の方向に歩き出します。
てくてくと歩いていくと、前方に大きな川が流れています。
渡し舟が停められています。その渡し舟に乗って、向こう岸へと行ってみましょう。
いまだ渡ったことのない、新しい世界へと向かうのです。
今までの土地を離れるのは、少しさびしいかもしれませんが、
あなたは何だかワクワクしてきます。
やがて対岸が近づいてきます。
反対側には、今までとは違う景色が広がっています。
さあ、対岸にたどり着きました!
その対岸に、新しい未来のパートナーが待っています。
手を振って、あなたが来るのを待っています。
あなたも笑顔で手を振り、パートナーに近づいていきます。
この後、さらにイメージが続けば、パートナーの元にたどり着き、パートナーと手をつないだり、ハグしてみて下さい。
パートナーと手のぬくもり、体温にほだされる自分を感じてみて下さい。
対岸のお父さんとお母さんはもう見えなくなっているかもしれません。
あるいは、遠く豆粒のような二人が見えるかもしれません。
新しいパートナーと手を振り、「私、とっても幸せだよー」って絶叫してもいいかもしれません。
その声はもう二人には届かないかもしれませんが、あなたはこれ以上ない充実感と幸せで満たされています。
そして、新しいパートナーと手を取り、二人で未来に向かって歩き出します。
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オカンよ、さようなら……!
35年間、私のかけがえのないパートナーでいてくれて、ありがとう!